あなたも聖書を読んでみませんか。
あなたの天を、あなたの指の業を、わたしは仰ぎます。
月も、星も、あなたが配置なさったもの。
そのあなたが御心に留めてくださるとは
人間は何ものなのでしょう。
(旧約聖書 詩編第8編より)
空の星を見たことがありますか。最近の都会では星を見ることも難しくなってきましたが、でも休みの時に都会を離れて、空気の澄んだところへ行き、夜、空を見て輝く星の数の多さに思わず息を飲んだ経験をされた方も多いことでしょう。
空いっぱいに広がる星を見ていると、不思議な気持ちになってきます。この広大な宇宙にはこんなにたくさんの星があって、そのうちのひとつが地球で、その上にわたしが生きている。そのことが、とても不思議なことに思えてきます。どうしてわたしはいるのでしょうか。わたしはどう生きればいいのでしょうか。普段は世の中の動きに合わせて、あまり深く考えないで日々を送っているかも知れませんが、星を見ていると、そういうことを考えさせられます。
もちろんわたしたちは、どうやってこの宇宙ができたのか、どうやって地球の上にたくさんの生物が生きるようになったのかを、知っています。科学がそのことを教えてくれているのです。でも、科学がどんなに詳しい説明をしてくれても、それは生物一般のこと、人間一般のことです。このわたしがいる理由を教えてはくれません。でも、わたしたちにとって大切なのは、このわたしのことなのです。わたしは、どこから来たのでしょうか。どうしてここにいるのでしょうか。わたしがいることに、どういう意味があるのでしょうか。それが大事なのです。
「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです」。
これは聖書の言葉です。見えないものは信じられないという人がいますが、でも、わたしたちが一番大切にしている愛も、真実も、目には見えません。地球がいつどのように誕生したかは、わかっていますが、愛と真実はいつどうやって生まれたのでしょうか。聖書では、愛と真実とは、宇宙が始まる前からあったのだ、と言います。なぜなら、それは神さまから出ているからです。
聖書は見えない神さまについてわたしたちに教えてくれます。神さまを知ることは、愛と真実と、そして自分自身とを知ることです。あなたも教会で聖書を読んでみませんか。