品川教会の牧師
●主任牧師・黄允湜から
韓国ドラマ、「冬のソナタ」が日本において、大きなブームになったときに、どうしてこれほどに大きな反響を起こしているのかと思いました。そう思いながら、私なりに出した結論は、このドラマに出ている「純粋な愛」に、皆が憧れているのではないかということでした。実際、人と人との間の愛と友情、これらは、これら自体に、純粋さを持つときに、美しく、また、感動を引き起こすものとなります。
人は誰でもそういう美しい、きよい関係を憧れているのではないでしょうか。聖書が示していることも人間が憧れているそういった純粋な関係を築き上げて生きる道と言えると思います。ところが、聖書は、そのためには、まず、人間の中に潜んでいる深刻な問題に、人はそれぞれ直面しなければならないと伝えています。
▲説教する黄允湜 牧師
●名誉牧師・吉村和雄から
時々「なぜあなたは牧師になったのですか」と問われることがあります。特にわたしが大学で機械工学を専攻したいわゆる理科系の人間なので、「そういう人がなぜ?」と思われるのかも知れません。
でも、こういうことを考えるのです。100年前と今とでは、明らかに今の生活が便利です。でもそれでは昔の夫婦と今の夫婦とどちらが幸せかと問われたら、今の方が幸せだとは言い切れないでしょう。あるいは現代はSNSやメールなどいろんなコミュニケーションのツールがありますが、それでも昔より今の方が人と人との絆がずっと深いとも言い切れないでしょう。科学や技術は人間の生活を便利にしてくれますが、人間を幸せにしたり、絆を深めてくれるものは、もっと別なものです。牧師のすることは、人間の生活のその部分に関わっています。
名誉牧師・吉村和雄(よしむらかずお):プロフィール
1949年福島県生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒業後、民間企業のエンジニアを経て、1983年東京神学大学修士課程を修了した後、キリスト品川教会副牧師に就任。1990年より主任牧師に就任し、2021年7月より名誉牧師となる。
▲礼拝終了後のエントランスで教会学校幼稚科の子ども達と。
教会スタッフの紹介
品川教会では現在、専任スタッフが教会のさまざまな働きを技術的・事務的に下支えしています。牧師、副牧師をサポートし、また月曜から土曜日の週日に行なわれている音楽プログラム等の運営も担っています。